100社受けて失敗した後の世界。

Saturday, May 16, 2015 - Posted by Knz  at 10:34 PM

大学三年の後半から、四年の始めにかけて、よくある就活失敗パターンにはまった、と私は認識しているが(一社、財閥系の某金融機関から内定は出たのだが)、たまに100社受けてもダメな人は失敗する、という記事を見受けるのだけども、何かそこで終わってる文章が多いので思うところを書いてみる。


そういった例のをダメ、と書く人は残念な結果を幸い体験してないからダメ、と書くのだろうが、私個人としては、別に死ぬわけじゃなしに、そんな決めつけなさんな、と今は思う。

なぜかというと、100社受けて(多分もうちょい受けてるが)大敗した自分はキャリア的に悩みは尽きないが、世間一般からすると、そんなに悲観的な状態にはないな、というのを今現在思うので、100社落ちてどう考え、どう行動するか、そこに尽きるのではないか、と思うからだ。

自分の場合は、絶望に瀕し、100社受けて99社から否定される、というのは相当、痛烈な体験であったのは間違いない。今思うと笑ってしまうが、当時はそんなことになるとは露ほどにも思っていなかったのだから。

何が良かったかというと、何より99社から必要とされない存在価値しか自分には無い、というのを知れたことである。

文字にするとすごいことだが事実だったから仕方が無い。

ゆえに何らかのマーケタビリティをつけねば、と、大学一年の時に初めて好きになった女性が目指していた会計士なる資格をもってる人にインターンした時に会って、会計士という資格を思い出し、調べて見るとどうやら将来性がありそうだ、という認識に至り、どうせなら一気に会計分野のトップレベルの資格を目指そう、と。もうちょい正直に言うと、インターンであった人が監査法人から投資銀行、だったので、こういうパスで投資銀行目指すか、と当時はそもそも監査するつもりゼロで目指しはじめた。

あくまでこれは一例に過ぎず、会計士も短答までしか受かっとらんから、あんまいけてないんだけども、何にも無い人よりは知ってることや出来る事は多いので、社会に出てから職に困る心配はしたことはない。社会に出る前も、簿記一級は取っていたのもあり、大学時代よりは遥かに容易に内定まで至った。当時は既卒でったので、そもそも数社しか受けれなかったが、問題なく社会人になれた。ただ、経済環境が大学時代よりは上向きだったことは、間違いなく追い風だったのだろうな、とは思う。この時に、上手く波に乗ることの重要性を感じ、その後の転職に際して、今、波が来てるか、というのは気にするようになった。波が来てないときは結果を出すのは不可能ではないが、波が来ているときの何倍もの労力と能力が必要と思う。

何かふと思ったので書いてみた。

世の中、ピカピカの人の体験ばかりが注目されるけど、雑草感漂う人の体験もあるよ、100社落ちても人生そこからですよ、というのもあるんですよ、と、ちと感じたので。



regards,


Kenji