退職届。

Thursday, March 13, 2014 - Posted by Knz  at 12:06 AM
上司たちとの話し合いを経て、かなり逡巡したが、やはり転職する、と昨日明確に伝え、退職届を出した。

今まで懇意にしてくれた上司、特に本部長には誠に申し訳ない気持ちでいっぱいで、彼女と別れるくらいの胸の苦しさである。

エージェントの社長と会ったときに、転職とは離婚のようなもの、と言っていて笑ってしまったが、今は笑えない。ほんとにそんくらいインパクトある事象である。

一方、退職時にしか見えない、本当の人間性のようなものを、本部長の中には見た気がした。金曜日の夜3時まで、また月曜も昨日も激烈多忙な中、何とか妥結出来ないのか模索してくれる様には涙が出そうになるくらい心動き、一時は本当に残留を考えた。決算発表前に夜中までガツガツとIRの想定問答、メッセージングなどギリギリと詰めまくった日々は、クソ大変で体力的にも精神的にも臨界点を越えたが、思い出に残る仕事だと思う。非常に信頼してくれているのを感じたし、どこまでも一人一人の話に耳を傾け、周囲を事細かに気遣いながら、真摯に物事にあたっていた方と思うし、ゆえにとても尊敬している。体力的にはどこまでもタフで、どんな状況でも逃げずに事に向き合い続けるその姿勢には、ただただ驚嘆するとともに、それが見れなくなるのは、自分のロールモデルを失うようで非常に寂しい。

多分、今後も一緒に働けるなら、どの人が一番かというと本部長だろう。

妥結できなかったのは至極残念だが、やはり家族のことを最優先に考えざるを得なかったのは偽らざる本音。

いつかまた本部長とは働ける日があればなあ、と強く思う。


regards,

kenji

外資系の流儀。

Sunday, March 9, 2014 - Posted by Knz  at 11:58 PM
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4106104857

来月から外資に戻るので、はてどんな世界だったか、知らない論点は無いのか、というのを把握するため、読んでみた。

アマゾンで一円…すごい世の中…

と書いてはいるが、金曜に本部長という最後の砦に退職を告げた際に、行く会社で働いてる人にちゃんと話聞いたか?と問われ、そういや聞いてないので慌てて3人ほどの方に少ない人脈をフル活用してヒアリングした。

ひとりは大学の後輩、二人は今の会社から転職した人達。

私の繋がりだけでも三人いるので、いかに積極的に人をとっているのかがわかる。

ひとりはネガティブ、ふたりはある程度ポジティブ、でした。ネガティブな意見にはかなり揺れたが、カオスな状況にも、前職で怒鳴りちらされたり、罵倒されたり、というのは何度もあったのを思い出し、耐えられるだろう、と思い直し、覚悟を決めた。ポジティブなものの一つは、上司になる人は優秀と誉高い方と聞けたこと。オファー面談でお会いしたシニアマネージャーも彼女は優秀と目の前で評しておられたので、多分ほんとに優秀なんだろう。面接でお会いし、お話しした限りでは落ち着いた方で、眈々と仕事を進めやすそう、という印象。


一昨日の金曜日夜は夜中まで現職の上司たちと飲み、とんでもなく色んな話をお聞きし、話の端々で転職を慰留していただいたが、やはりオファーをもらった会社に行くことにした。一人一人との面談のお時間まで考えると相当な時間を投じて慰留して下さって、大変恐れ入る。


妻と話していて分かったのは、今の私には家族が最優先で、将来のキャリアが云々というのは二番手に来ていることが分かった。とはいえ半端なところに行くわけもなく、報酬面もかなり魅力的なので、別にマイナスの道を突き進むわけではない。ただ、現職はやはり会社の中枢なので、ワークライフバランスとか、スキルアップの時間を平日確保とかはかなり難しい、というのが所感。勿論、私のような怠け者でなければ、不可能はないのだが、私のペースではちと今実現させたいことと、会社が自分に求めることがマッチしなくなってきているのではないか、という違和感が今回の転職で一番大きな論点だったのでは、と思う。

現職に残れば特務案件をひたすらやるような職責も用意する、とも言っていただけ、大変嬉しいことではあるが、どこかで昔の自分には響いたであろう言葉も響いていないのでは、と思ってしまった。

また、本部長と話していたときに、彼は子会社の社長をやりたいそうで、以前の自分ならかなり興奮したであろう話も、何故かあまり響いていない気がした。


確かに私の上司にあたる方々は素晴らしい目標と経歴を有しており、ただただ突き進むのみ、なのかもしれないが、今の自分は、いわゆる前職で経験したようなワークライフバランスやフレキシビリティが必要、かつ、自分の英語、会計、実務経験がフルに考慮されたパッケージとキャリア形成への確実性、というのが、現時点ではベストであろう、と結論づけた。


オファーレターにサインして以後の上司たちとのコミュニケーション、妻との会話に、転職先で働く人たちとの会話で、相当色々考えた週末だったが、何が自分にとって譲れないのか、それは今は家族との時間であり、息子が何かやりたい、というときに応えられるだけの経済的余裕である、と思う。


労働時間については、減るわけではなく、早めに帰宅し、自宅でガリガリやるだけだろうけども、今は朝しか会えない日々が、朝も夜も妻子に会えるようになればいいな、と思います。

regards,  


kenji

転職することにした。

Sunday, March 2, 2014 - Posted by Knz  at 1:23 AM
水曜日に内定先を訪れ、上司になる方とその上の上司になる方とお会いし、期待する役割などについてお聞きした。またHRの方からcompensationの内容につき説明を受けた。結構回答をホールドしたものの、週明けには行く、と回答する予定。

オファー面談後、エージェントに呼ばれ、それまで電話でしか話して無かった担当コンサルタントと会った。イメージしてたのはイケてないルックスだったのだが、メチャ美人でその後の会話に殆ど集中できず、英語のリスニング力がかなり瞬間的に落ちた。あまり美人過ぎるとクリティカルな意思決定を誤るので気をつけたい。

さて、エージェントにいきなり呼ばれて、はいそうですか、といくわけもなく、大きな理由があった。何とその会社の社長が会いたいと言っとる、と。こりゃめったに無い機会、と行ったわけなのだが、まーよくしゃべる人で5分くらいしかいないつもりだったが、話が弾みすぎて社長室まで、見せてくれる気前の良さ。よーわからんが、たいそう私を気に入ってくれたらしく、良くしてもらえた。

重要な問いを聞いてみたのだが、今後おそらく自分はCFOまで登りつめる努力をしていこうと思ってるが、CFOとして招かれる人の特徴は?と。一つは英語でのコミュニケーションで、これについては問題ない水準とのこと。しかもお前、何かに日本人ぽくないな、との謎なフィードバック。
あとはUSCPAはお前なら取れるからとっておけと。英語力あり、日本の会計士短答まで受かってるなら取れるはず、と。ゆっくりでいいから、ハンコみたいなもんなので持っとけと。たしかに外資にまた戻るならMBAかCPAが無いと上にあがっていくのが難易度あがりそう、と、意外にライセンスを見る風土があることを失念していたのでハッとした。

今日、某専門学校でCPA講座について話を聞いてきて、なぜか特別割引みたいのをしてもらえたので、今更感満載だが、USCPAの勉強をしようかと。しかし、学生時代に日本の会計士と比較したときより格段に通学しなくていいレベルのコンテンツになっており、下手すると合格するまで一度も学校校舎に足を踏み入れんでもいいくらいの素晴らしさ。感銘を受けたと同時にこれなら奥さんもフラストせずに受け入れてくれるのではないか、という感じ。まあ帰って説明したら、また勉強すんの!?とプチ切れていたが、内容を説明したら息子の面倒見るのを疎かにしなければいいよ、という点、合意出来た。また長期化しないよう、ちゃんと科目合格を積み上げ、早めにお勉強からは足を洗えるようにしようかと。

取り敢えず転職することについては意思が固まったので、今週末は少し気分が楽だ。


Regards,

kenji