外資系の流儀。

Sunday, March 9, 2014 - Posted by Knz  at 11:58 PM
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来月から外資に戻るので、はてどんな世界だったか、知らない論点は無いのか、というのを把握するため、読んでみた。

アマゾンで一円…すごい世の中…

と書いてはいるが、金曜に本部長という最後の砦に退職を告げた際に、行く会社で働いてる人にちゃんと話聞いたか?と問われ、そういや聞いてないので慌てて3人ほどの方に少ない人脈をフル活用してヒアリングした。

ひとりは大学の後輩、二人は今の会社から転職した人達。

私の繋がりだけでも三人いるので、いかに積極的に人をとっているのかがわかる。

ひとりはネガティブ、ふたりはある程度ポジティブ、でした。ネガティブな意見にはかなり揺れたが、カオスな状況にも、前職で怒鳴りちらされたり、罵倒されたり、というのは何度もあったのを思い出し、耐えられるだろう、と思い直し、覚悟を決めた。ポジティブなものの一つは、上司になる人は優秀と誉高い方と聞けたこと。オファー面談でお会いしたシニアマネージャーも彼女は優秀と目の前で評しておられたので、多分ほんとに優秀なんだろう。面接でお会いし、お話しした限りでは落ち着いた方で、眈々と仕事を進めやすそう、という印象。


一昨日の金曜日夜は夜中まで現職の上司たちと飲み、とんでもなく色んな話をお聞きし、話の端々で転職を慰留していただいたが、やはりオファーをもらった会社に行くことにした。一人一人との面談のお時間まで考えると相当な時間を投じて慰留して下さって、大変恐れ入る。


妻と話していて分かったのは、今の私には家族が最優先で、将来のキャリアが云々というのは二番手に来ていることが分かった。とはいえ半端なところに行くわけもなく、報酬面もかなり魅力的なので、別にマイナスの道を突き進むわけではない。ただ、現職はやはり会社の中枢なので、ワークライフバランスとか、スキルアップの時間を平日確保とかはかなり難しい、というのが所感。勿論、私のような怠け者でなければ、不可能はないのだが、私のペースではちと今実現させたいことと、会社が自分に求めることがマッチしなくなってきているのではないか、という違和感が今回の転職で一番大きな論点だったのでは、と思う。

現職に残れば特務案件をひたすらやるような職責も用意する、とも言っていただけ、大変嬉しいことではあるが、どこかで昔の自分には響いたであろう言葉も響いていないのでは、と思ってしまった。

また、本部長と話していたときに、彼は子会社の社長をやりたいそうで、以前の自分ならかなり興奮したであろう話も、何故かあまり響いていない気がした。


確かに私の上司にあたる方々は素晴らしい目標と経歴を有しており、ただただ突き進むのみ、なのかもしれないが、今の自分は、いわゆる前職で経験したようなワークライフバランスやフレキシビリティが必要、かつ、自分の英語、会計、実務経験がフルに考慮されたパッケージとキャリア形成への確実性、というのが、現時点ではベストであろう、と結論づけた。


オファーレターにサインして以後の上司たちとのコミュニケーション、妻との会話に、転職先で働く人たちとの会話で、相当色々考えた週末だったが、何が自分にとって譲れないのか、それは今は家族との時間であり、息子が何かやりたい、というときに応えられるだけの経済的余裕である、と思う。


労働時間については、減るわけではなく、早めに帰宅し、自宅でガリガリやるだけだろうけども、今は朝しか会えない日々が、朝も夜も妻子に会えるようになればいいな、と思います。

regards,  


kenji