Ex Machina。

Saturday, November 19, 2016 - Posted by Knz  at 12:34 PM
話題のAIを主題にした映画だが、
想定以上に未来を良く描いているのではないか、と思えた。

AIを創り出した人間自体を脅かす、具体的に
AIとの関わり、人間のコントロールを越える、
自我を持てるレベルのAIは、自己を中心に
据えた上での行動をすることもある、と。

見た目、行動、ともに人間に比べて違和感が
なければ、人口減になろうが、AIで補充して
いくことは可能であるし、ここまでいくと
何のためのAIなのか。人間がAIを活用する、とい
うのが発端にあるはずだが、主語が曖昧になる
可能性が大いにあり、だとすると極論いえば
単なる人間の代替物でしかなくなるのではないか。出生率に依存せず、永遠に持続可能な世界が実現可能になると思うが、それが本当に望まれた世界なのか。人間として生まれた者がAIを補助的に使い、AIはそのままでつくられた瞬間から期限の縛りなく生き続ける。

ほんとにそうか?

クリエイティブな領域がどれだけ人間ならではの領域として残るかに依存するのではないか、と思うが、大半の部分がAIに置き換わるのは間違いないだろう。

またフィジカルな点がどこまで機械に追いつかれるのか、にも依存する。スポーツ選手などは置き換えようがない、ということになるのか、はたまた人間も得意、不得意があるようにフィジカルな部分に強い機械、それ以外、となるのか。

問題はどのくらいの時間軸でこの映画のレベルのAIがあらわれるか、という点。
気味が悪いくらい素晴らしい出来のAIを見る日がいつになるのか。楽しみだが、怖さも同時に感じる。どう共存していくか、も。


regards,

knz