APIエコノミー全盛の中で思うこと。

Saturday, December 29, 2018 - Posted by Knz  at 10:50 AM
APIでシステムを繋ぎ、かつてのERPで出来なかった、
自らの選択による最適機能配置が実現できる
世の中になってきている。

これはERPが当然、という環境から来た人間にとっては凄まじいパラダイムシフト、と言ってもよいくらい
凄い世の中だと思っており、ERPは機能間のデータの往来をシームレスにする仕組みとして、ゆくゆく大企業になる過程では不可避な仕組みだと思っていたし、今も一定以上の会社ではやはり不可避なんだろう。

ただ、スタートアップなり、中小レベルの会社では、ERPなど入れることは叶わんし、ERPの一機能は良くても、他の機能は嫌、でも全体としての整合確保の観点から止む無く選択、ということが多かったのではないか。

複数サービスのいいとこ取りができたら、自社に最適な解を構築できるのに、と思っていたら、スタートアップに来たらそれができるご時世になっていることに気づく。


ここで気づくのは、ある程度シェアのあるSaaS同士の連携はある程度意識されているが、APIに特化した会社はほぼ皆無、ゆえに未だにそこはプチコンサル的なスキルが不可欠となる。自分の目から見たらあと一歩、である。


そのあと一歩をビジネスにしたら、これは相当いまの時勢に合い、SMBマーケットに刺さるのではないか?
IPOを視野に入れる会社にとり、バックエンドの構築ほどやりたくないことはなく、金もかけたくないし、現場の業務を阻害するような仕組みなどもってのほか、と考えている中小企業のコーポレート関係者はかなり多いのではないか、というのが仮説。


まったく派手さが無く、テンションが上がらないかもしれないが、こういうインフラ的なサービスは意外に誰もやりたがらないだけにマーケットがやたら空いている印象である。でなければこんなにRPAのマーケットがデカくなるわけがない。実際に導入を考えてみると段々とわかってくるが、RPAを入れるのは最後の手段、というか、どうしようもなく煩雑でボリュームがあり、でも生涯無くせないプロセスがあり、どう考えても人でしかできない!という部分をRPAでやる、逆にいうと、これだけマーケットがでかくなるのはそれだけどうしようもない業務やプロセスが死ぬほど世の中には多い、ということにほかならない。


インフラ的なサービスを担うリスクはインターフェースは複雑になりがちで、データの往復をうまくいかせるのは難儀だからである。それはフォーマットが互いに共通化されていない、など、何らか変換が必要になることが多いからであり、その変換もしくじるとデータがかなりいけてないことになり、リカバリがしきれないほどのタチの悪さとなることも大いにあるだろう。


各社、APIは解放するが、あとはおたくで繋いでくれ、という結構無責任な状況も往々にしてあるし、せっかくインフラを適切に使いこなせない、エンジニア無しでは活用できない、というマーケットの取りこぼし状態を打開するサービスは、やはりどう考えても需要がありそうだ。


APIはjavascriptが使えれば少しは分かりそうだし、javascriptならできるエンジニアも多そう、また、APIは時代の流れ的にスキル的にできる人も多そうだから、リソース調達も可能に思える。


これを頭に置いて、付き合ってくれる人を日々、虎視眈々と探すか。



regards,


Knz