最終出社日。

Saturday, April 12, 2014 - Posted by Knz  at 1:10 AM
今日が現職のほんとにほんとの最終出社だった。都内某所のランドマークに入居していたので、これ以上はないというオフィス環境が何だか名残惜しかった。

来週からは新しい職場。

二度目の転職とはいえ、やはりデビュー日を控えると身が引き締まる気がするし、有給中もあまり完全に晴れ晴れした気分にはなりがたいものがあった。

ほんとは曲を作ろうかと思っていたが、USCPAの勉強もあり、日々大学図書館に通っていたので、ついに作れず終い。

今日は事務手続きのみだったが、先月末の最終勤務週はやばかった。実質的な勤務最終日に花束を渡され、皆様にご挨拶を述べる際に一人一人の方々の顔を眺めていたら、彼ら彼女らとの会話を走馬灯のように思い出し、何とみっともないことに人前で涙してしまい、三十路にもなって恥ずかしいことこの上なかった。

ただ、それだけマインド的には深く食い込んで様々な苦難を共に乗り越えてきたし、やはり同世代が多いので、戦友と別れるかのような感覚に近かったかと、思う。

直属の上司は体調を崩しがちで、実質的にマネージャー的な振る舞いをすることが多かった直近一年であったので、以前より一層深く関わった人たちも多かったし、格段に成長し、ハチャメチャに充実した最後の年だった。

どこにいっても多分やっていけるだろう的自信が付いたのも転職に踏み切る大きな要因かな、と今更思う。



色んな人達に会った会社だったが、才能、情熱に満ち、前向きなマインドをもって頑張る人達に多く出会えたのは、この会社での一番印象に残っている点。


前の会社とかはとにかくやる気のかけらもないような輩ばかりで、社内調整、政治的駆け引きに凄まじい労力を投じていただけに、そうした労力は減じた上、次から次に会社の成長と事業展開に身の丈を合わせる動きをし続けることに集中できたのは、やはり類稀なるマインドのいい人達の集まりだったから、と思う。

最終出社日前に、部内みんなで飲んで歌って踊って、という夜があったが、大学の新歓飲みみたいなノリで数時間騒ぎまくった一体感は、得難い経験であったと思うし、この先あんな夜はないんだろうな、と思うとやや寂しい。

ただ、色んな会話からなぜ転職すんのかな、という理由は家族との時間や経済的な面以外にもあることに気付いた。


やはり成長軌道にある会社はチャンスと面白い仕事が沢山あるし、行く先はファイナンス軸で異動を重ね形成できる、やっぱりフィット感を感じる欧米カルチャー、というほか、プレイングマネージャー1人でスタッフは社員私のみ、派遣さんが二人、と、かなり小所帯なので、そこがチャレンジしがいがあるというか、小さい組織だからこそ一気に色んな仕事をやれるだろう、という見込みへの期待も大きい。私が二社目に入ったときには経営企画の人数も数名で、数値面は私と上司のみで全社みる、と相当チャレンジングで刺激的だったし、全体感を見続けられたのが楽しかった。私でなければ出来ないし、私だからこそ乗り越えられる、みたいな自負を持ち仕事にひたむきに向き合えていたと思う。

今は、というと大分体制的に強化され、分業化が進み、私はそもそも中期計画や海外との関係性構築、競合や外部環境の分析などに加え、特命的な案件ベースの仕事など、それまでの全体計数管理とは違うことに集中していくことが多かった。


私1人で完結できる仕事が好きで、それを求めるには部署が大きくなり過ぎたきらいがある。


その辺から何かつまらんな、人事も何か派閥みたいのが見えてきて、余計にテンション下がってきたときにエージェントから話が来て、行ったらたまたままた小所帯の部署に巡り合い、会社の事業も強烈に興味あるし、と今思うと、結構必然的な流れだったかな、と。


こう書いていると、自分が面白いと思える対象が、経営企画業務をどっぷりやった後だと、1人の人間として見たときに、普段使うサービスやってる会社に本気で関わってみる、ということに変わって来たな、とも思う。


行く先はキツイキツイと有名なのだけども、特にきつそうな部署なので、まあ、死なない程度にまた頑張っていこうかと。



最近筆不精ですが、節目節目で書き綴るとやはり思考が整理されていいです。



best regards,


Kenji