スプツニ子。

Saturday, January 4, 2014 - Posted by Knz  at 1:01 AM
著書、はみ出す力、を読了。

http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/480021792X/ref=mp_s_a_1_1?qid=1388932848&sr=8-1&pi=SY200_QL40

情熱大陸で見て興味深く、本が出たばかりだったので買っておいて放置…
他の本も積み上がりまくりで部屋の窓際にあった時計が全く見えず、、、という始末なので、別にこの本が悪いわけではない…

さておき、28歳までにMoma、MOTに出展、MITメディアラボ助教、というのはかなり華々しいので、そもそもどんな子だったのか、というのを丁寧に綴ったこの本は彼女を理解するのには一役買うと思う。情熱大陸はダイジェストで彼女のマイルストーンをおさえていたが、学生時代の話など、どんなことを学び、どんな考え方、過ごし方をしていたか、というのは本の方が当然ながらより詳細。

学者の両親のもと育ち、ハーフで日本人文化に馴染めず、かといってアメリカンなインターにも合わず、と苦労された様子。ただ数学オリンピック一位に飛び級で大学へ、とかなり頭脳明晰。インペリアルカレッジというのは英国のMITみたいなもんなのですね。

若いながらにすごいな、と思うのは、チームで制作するスタイルを築けたこと、ソーシャルメディアやYoutubeでうまくアートを拡散することに成功、という、これぞ現代のアーティスト、という言葉を想起するほど、うまくレバレッジをきかせている点。DVDを自主制作した際に全て自分でやるのは効率もクオリティも低くなる、と気づき、その後、チーム制作へ軸足を切り替えた。ただ、前提として外注費を賄う、収入源であったプログラミングスキルはやはりベースに大学等で地道に積み上げたものがあるからだろう、と思うので、キャッシュフローを確保するベースは最初はべつにきっちりあった、という現実的な点には留意しておかねば。


自分に置き換えてみると、サラリーマンの収入源から音楽制作環境に昨年は結構な金額を投じたわけですが、今後はランニングでは電気やネットワークなどインフラ以外コストはかからんので、まあ、レコーディングエンジニアだのボーカル部分は外注検討してもいいエリア、と思う。Pro toolsは有る程度使えるようになるだろうし、レコーディング、ミクシングもできるだろうが、そもそもsound and recording magazineとかのエフェクターとかの話が全く刺さらない私は、あまりレコーディングエンジニアリングは高度なレベルまではいかんだろう、と思うので。

ただ、家計も考えねばならんので、当分は自分で何足か草鞋を穿いてやらんといかんね。

ソーシャルメディアとか、ちと再検討で、実名だとちとネット業界で働いてると周囲の検索力が半端ないので仕事上色々と面倒ゆえ、芸名でもこしらえて復活させるか、というのは考えよう。soundcloudを少し前から使い始め、lastfmも少し実験中ですが、その内簡易映像でも取り込んでartwork付きの自作品をyoutubeへ、とかは有りかな。

あとはやはりRCAに学びにいった動機が印象的で、型を破るにはまず型を知らんと、という話。自分自身、音楽理論の定着は未だ途上ですから、おっしゃる通り、まずは型をきっちり身につけたいね、と。

と、プライベートで取り組んでいることにかなり参考になることが多かった。

一般的な女子力は低そうだけども、友達にいたら楽しそうな人。




regards,

kenji